マウスピース型装置による矯正治療|矯正治療をメインに幅広い診療を行なう飯能矯正歯科クリニック

マウスピース型装置(インビザライン)
による矯正治療
mouthpiece

マウスピース型装置(インビザライン)による
矯正治療
Mouthpiece

マウスピース型装置(インビザライン)による矯正治療とは

マウスピース型装置(インビザライン)による矯正治療とは

歯並びの矯正といえば、歯に取りつける銀色の装置を想像する方が多いと思います。一般的に使用されてきたのは、ブラケットとワイヤーというものを組み合わせた矯正装置で、金属的でギラついた銀色をしているため目立ってしまいました。
近年は矯正装置にもさまざまなものが開発されており、白や透明の目立たないブラケットやワイヤーの装置なども登場しています。そうした矯正治療とはまったく異なるのが、マウスピース型装置(インビザライン)による矯正治療です。このマウスピースは透明な素材でできた薄いものなので、装着したままお仕事やお出かけをしても、ほとんど目立ちません。
また、ブラケットとワイヤーの装置は歯科医院で取りつけや取り外しを行なうものですが、マウスピース型装置(インビザライン)はご自身での取り外しが可能です。食事や歯磨きの際に外すことはもちろん、大事な仕事や大きなイベントのときだけ外したいという場合も、面倒な手順に煩わされることなく対応できます。
矯正しながら、口もとを気にせずに笑顔になれるマウスピース型装置(インビザライン)。「矯正していることを知られたくない」と考えている方にもご検討いただける矯正治療です。

歯を動かすメカニズム

歯を動かすメカニズム

なぜ、マウスピースをつけるだけで歯が移動するのか、ちょっと想像がつきにくいかもしれません。
じつは、マウスピース型装置(インビザライン)による矯正治療も、ブラケットとワイヤーによる矯正治療と仕組みはほとんど変わりません。
例えば、歯を右側へ押し出すとします。歯は、歯肉の中にある歯槽骨という骨によって支えられていますが、右側へ押し出された方の歯の根っこの元では、新しい歯槽骨が形成されます。反対に、押し付けられた方では、歯を支える役割のなくなった歯槽骨が吸収されていきます。
このようにして歯は移動していきますが、これをスムーズに行なうには一定の圧力を持続的にかける必要があります。その原理は、ブラケットとワイヤーによる装置でも、マウスピース型装置(インビザライン)でも変わりません。具体的にマウスピース型装置(インビザライン)を見ると、今の歯並びより0.5mmほど歯を移動させたような歯型になっています。これを少し無理して装着することで歯に圧力がかかり、噛む際にも歯に力が加わっていきます。

3Dデジタルによる治療法

3D口腔内スキャナー(iTero エレメント)

3D口腔内スキャナー(iTero エレメント)

従来、歯型を採るときは、型採りの器具にシリコンを流し込み、それを患者さまの歯に押し当てていましたが、嘔吐反射が出たり、感触が気持ち悪かったりするなど、患者さまが苦痛に感じるものでした。
3D口腔内スキャナー(iTero エレメント)は、スキャナーを患者さまの歯に直接当てることなく歯型をスキャニングするので、治療中のストレスが軽減します。
もうひとつの大きな特徴は、歯型をスキャニングしたその場で、3D映像でモニターチェックできる点です。歯科医師が患者さまに直接歯型についてお話するので、質問することが可能です。また、データ化した歯型はすぐにマウスピース型装置(インビザライン)を作製する工場へ送れるので、矯正期間の短縮にもつながります。このほか、従来のような模型の歯型は長期保存が困難でしたが、スキャニングしたデータは永久保存できるというメリットもあります。

3Dシミュレーションソフトウェア(クリンチェック)

3Dシミュレーションソフトウェア(クリンチェック)

治療を始める前に、患者さまの歯が治療でどのように動いていくのかシミュレーションできるソフトをクリンチェックといいます。3D口腔内スキャナー(iTero エレメント)で得た患者さまの歯型のデータを取り込むことで治療計画を立体的な映像で確認できるので、患者さまが安心して治療に臨めます。矯正治療は長期にわたって行なうものなので、ゴールが見えると自ずと治療に対するモチベーションも上がってきます。
また、3Dシミュレーションソフトウェア(クリンチェック)で得た画像を確認しながら、ご要望を伝えていただくことも可能です。例えば「歯の角度を変えたい」「歯のもう少し内側へ」といったことを歯科医師と相談できるので、より希望とする歯並びに近づけられます。

メリット・デメリット

メリット

装置が透明なので目立たない

透明で薄いマウスピースを装着するので、歯を見せたり笑ったりしてもほとんど目立ちません。矯正治療中でも、口もとを気にすることなくお仕事に励んだり、お友達とのお出かけを楽しんだりできます。

いつも通り食事を楽しめる

ブラケットとワイヤーを使った装置は食事中もつけていなければなりませんが、マウスピースはご自身での取り外しが可能です。食事の際はマウスピースを外し、ご飯をいつもどおりおいしく食べられます。

前もって歯が動く過程がわかる

マウスピース型装置(インビザライン)による矯正治療では、はじめに歯型をスキャンしてデジタル化し、3Dシミュレーションソフトウェア(クリンチェック)によるシミュレーションができます。そのため、事前に歯がどのように移動するのかがわかり、治療のモチベーションを長期的に維持できます。

少ない通院回数で治療できる

クリンチェックによって計画的な治療が可能です。はじめは1回分のマウスピースだけお渡ししますが、治療に慣れてきたら1度に数回分のマウスピースをお渡しします。これにより、1~2ヵ月に1度の通院で済むようになります。

歯を磨きやすいので虫歯になりにくい

ブラケットとワイヤーを組み合わせた装置は、歯を磨きづらいという難点があります。マウスピース型装置(インビザライン)は歯磨きのときにも取り外せるので、矯正中に虫歯にならないようしっかり磨けます。

デメリット

長時間の装着が必要

マウスピース型装置(インビザライン)は、1日20時間以上装着をしていただくことで計画した通りに歯が動いていきます。マウスピースは患者さまが自身で取り外しできるので便利な分、長い時間外してしまうと理想どおりの効果が出ないことがあります。

適用できない症例もある

極度に歯並びが悪いケースや、顎関節のズレによって噛み合わせが悪くなっているケースなどでは、マウスピース型装置(インビザライン)による矯正治療ができない場合があります。

装置を紛失した場合は費用がかかる

マウスピースは取り外し可能ではありますが、もしなくしてしまった場合は再び作製しなければならないため、別途費用をいただくことになります。

装置が壊れることも

マウスピースはお口にフィットするよう薄くできていますが、強い食いしばりや歯ぎしりの癖があると、装置が割れてしまうことがあります。就寝時に歯ぎしりなどする方は、担当医にご相談ください。

矯正中に虫歯治療をすると計画変更のおそれがある

矯正期間中に大きく患部を削るような虫歯治療をすると、歯型を再び合わせるためにマウスピースを作り直す必要があります。また、治療そのものも長くなってしまいます。

このような方におすすめしたい

このような方におすすめしたい

ワイヤーとブラケットによる一般的な矯正装置と、マウスピース型装置(インビザライン)の大きな違いは、取り外しができる点です。成人式や結婚式などの大事なイベントを控えている方は、マウスピースを取り外し、素敵な笑顔で撮影に臨めます。大きな商談やプレゼンテーションを控えているという方も、取り外し可能というメリットを享受できるでしょう。
また、マウスピースそのものも薄く透明で目立たないので、普段の仕事やプライベートで口もとを気にせずおしゃべりしたい方にもおすすめです。
そのほか、マウスピース型装置(インビザライン)は、最初にシミュレーションを作ったうえで段階ごとのマウスピースを作製していくので、マウスピースの交換に慣れてくれば数回分お渡しできます。そうすると通院回数が1~2ヵ月に1度でよくなるので、お仕事が忙しい、遠方から通院している、という方に負担をかけません。

矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用

・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2 週間で慣れることが多いです。
・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
・矯正装置を誤飲する可能性があります。
・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
・装置を外した後、保定装置を指示通りに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
・装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
・顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
・治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。

マウスピース型装置(インビザライン)

薬機法において承認されていない医療機器「インビザライン」について

当院でご提供しているマウスピース型矯正装置を用いた治療は「インビザライン・システム」というもので、この治療法で用いるマウスピース型矯正装置を「インビザライン」といいます。これは薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない装置となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。

未承認医薬品等に該当

「インビザライン」は、薬機法における承認を得ていません。インビザラインを作製するためのデジタル印象採得装置「iTero(アイテロ)エレメント」、歯科矯正用治療支援プログラム「クリンチェック・ソフトウェア」は、薬機法における承認を得ています。

入手経路等

「インビザライン」は、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発・製造・販売している製品です。当院ではこの治療システムを、アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社を通じて入手・利用しています。

国内の承認医薬品等の有無

「インビザライン」の設計は日本国内で歯科医師や歯科技工士が行ないますが、作製は海外でロボットが行なうため、薬機法の対象とはなりません。したがって、日本では「医療機器としての矯正装置」とは認められていません。

諸外国における安全性等にかかわる情報

インビザライン・システムは、全世界で800万以上(2020年1月現在)の患者さまが受けられている治療法です。歯科矯正が潜在的にもつリスク・副作用以外の重篤な副作用の報告はありません。日本では薬機法未承認の装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

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